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就職活動・転職で気になる大企業の特徴! ベンチャー・中小企業との違い① ~資金・設備~

 



就職活動・転職で気になる大企業の真実
 大企業の特徴! ベンチャー・中小企業との違い ~資金・設備~


現在、大学・大学院、高校卒業後の就職先を探されている方、転職を考えられている方は日本、特に大企業ってどんな特徴があるのか、またどんな職場環境なのか気になっていると思います。

今回は中小企業、ベンチャー企業と比較した大企業の特徴を資金面から紹介していきます。
資金(予算)は自分のやりたいことができるかに間接的に関わってきますので最初に説明したいと思います。

大企業と中小企業の違いは大きく以下の3つです。
本文では資金面にフォーカスして進めていきます。

1.資金・設備

2.人的リソース

3.迅速性



1.資金・設備 

大企業のメリットは資本が大きい研究開発・インフラ整備など投資にかけられる額が大きいのが特徴です。

<資金>

  • 大企業
<メリット>
借入先からの融資総額も含め総資金が多い。 先行投資やM&Aなど選択と集中にかけられる資金が大きい。
借り入れできる額は会社の時価総額に依存するところはありますが、トヨタは1兆円の融資を受けられるくらいキャッシュフローがしっかりしており20204月時点では20兆円を超えています。

<デメリット>
多角的に事業展開している場合は一つにかけられる投資額が少ないことがある。事業の優先順位があるためご自身のやりたいことがはっきりしている場合は投資状況を参考に社内での優先順位をみてみるのもいいと思います。


  •  中小企業
メリット・デメリットは大企業の規模を小さくしたイメージで問題ありません。大企業と同じように自己資本からの投資と銀行などからの借り入れで投資が資金。
借り入れする場合は事業性のチェックと製造業であれば実現できる技術力や世界に通用する独自技術であるかにも依存して資金調達額が変化します。


  •  ベンチャー企業
基本的には新規事業者ではあるが企業体のため、同じように銀行などの投資家が資金を投資。
新事業への代理投資などの意味もあり、投資元は多岐に渡ることが多い(企業、ベンチャーキャピタル、クラウドファンディングなど)。



最近では資金を集める方法も多様化しており、大企業でもクラウドファンディングを実施したり、大企業単独ではなく他の企業とお互いの得意分野で協業、リスクを分散して投資したりします。


総じて大企業は資金力があるので安定して予算を組みやすく、先行投資額も多く確保している場合が多いため、色々なことにチャレンジしたい方は投資額確保のために中小企業やベンチャー企業ほど労力をかけずに予算確保できるメリットがあります。



 ただし、日本企業は年功序列の影響が残っており、予算確保を若い担当者に自由に行なわせていないところも多い。
そのため入った直後は予算が自分の思った通りに確保できないこともあります。 やりたいこと・実現したいことが明確ですぐに実現したい場合は直接的にできるベンチャー企業・もしくは起業の方が向いている。

また、事業部(部門)ごとに縦割りになっていることが多く、部門をまたいで共同で投資が必要な場合、予算調整が部門間で必要です。また多く予算を使う場合、こちらも他部門との調整が必要です。基本的には企業全体で投資にかかる総予算が決まっている場合が多いため相手部門の予算を譲ってもらう必要があるためです。

日本の大企業はまだ他事業部の領域には踏み込まないことが多く、部門間連携してソリューションを提供するのは苦手としています。
その中でもマーチャンダイジング戦略(https://damema.net/article/39/)で事業部間合意がある場合は他事業部と重複する分野に投資することがあります。

具体的に自分が社会で実現したいミッションがある場合は大企業以外の道を探すのも一つの手段として有益です。





<設備>

基本的にはその他設備も同じ考え方で捉えることができるので工場設備について記載している。

  • 大企業
<メリット>
資金力、土地などの資産があり、大きな設備が持ちやすい。
グローバルに事業展開している企業は海外への設備導入が容易(海外への設備投資、構築KnowHowがあるか取引先がある場合)。
もともと設備を保持していたり、協力工場が多く、導入までの期間が短い(該当設備がある場合は組み換えや少額な投資で済むため)。

 <デメリット>
自社設備を流用することは求められるが、協力工場も多く活用しており設備に関するデメリットは少ない。
固定資産として減価償却するために負債となることもあるが過去のSHARPの液晶パネル工場設備のように大幅な安売りをしなければある程度の損失で売却できる。


  • 中小企業
こちらも大企業の規模が小さくなったイメージでみていただければよいが、大企業よりもバランスを見ながら協力工場で実現する傾向が強い。
自身が持つ強みが活かせる場合、長期的な。


  • ベンチャー企業
自社で高額設備をもつリスクは避け、協力工場を活用してスピーディーに実現することが多い。



 設備に関してはすでに資産があり、関連する協力工場も多い大企業がスピード、資金力ともに有利。ただし、新規事業に関しては餅は餅屋に任せた方が早いため多少外注費用がかかっても自前で作るより安くなることがあり、大企業の有意差は少なくなります。


 最近は大企業でもIT関連ビジネスでクラウドサーバーを使用する場合、小規模な場合は自前よりも大量購入でボリュームディスカウントが効いて自動化も進んでいるAWSなどのサービスを利用した方が安く、すでに提供されているサービスを組み合わせて迅速に実現できるためいため最初は借りて、規模に応じて後で自前にするなど外部を上手く活用しています。

優位性は既存資産も含めて大企業にはありますが、上述したように設備への投資予算(資金)が確保できるまでに時間がかかりすでに資産を持っている優位性が活かせないことも多いのが実情です。
自身が実現したいことが明確な人は前述したやりたい分野に積極的に投資をしているか、投資にスピード感のある会社なのか、といった観点で判断してみてください。


 基本的には資金力がある優良企業であれば予算をかけられ、設備含めた資産があるため有利に事業を進められるため、企業がもっている事業でやりたいことがある場合は実現可能性が高くなります。

事業が違っている場合は、その資金力を活かして挑戦できる企業風土かどうかが重要になる、また新事業を提案できる企業風土かも事前に確認しておくとよいでしょう。

また損益計算書、貸借対照表、バランスシートを確認して企業の姿勢や状態を判断するのも有効です。
※この辺りの話はまた次回以降で!


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